フランスの女性アーティストCecile SchottことCOLLEEN、オルゴールのみで作られた "Colleen Et Les Boites A Musique"名義でのEPを除くと、COLLEEN名義では3枚目となるフルアルバム。本作もバロック的な色彩が濃い、アコースティック楽器が美しく響くオーガニックな作風ながら、グロッケンシュピール、オルゴール、チャイムなどをループさせて作り上げた前2作に比べ、今作ではCOLLEEN自らが演奏する楽器のフレーズとその響き自体により重点を置いたシンプルな作風に変化しています。ヴィオラ・ダ・ガンバ、スピネット、クラリネット、クラッシックギターの荘厳かつ優美なフレーズとクリスタルグラスの美しい響きが織り成す、時の流れを忘れてしまうかのような詩的な叙情性を携えたサウンドスケープ。来日時にもみせた、その穏やかで凛とした佇まい通り、女性ならではの繊細さ、穏やかさの中に、緊張感を漂わせた楽曲は、レーベルメイトでもあるEFTERKLANG、PHELAN SHEPPARDやMUM、RACHEL'Sファンをも魅了するのではないかと思います。日本盤のみ、来日公演のライヴ3曲をボーナストラックとして追加収録した全12曲60分収録。
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