she said / dim shape / hatred feel (7")

デモCDRも好評の京都を拠点に活動する男女混合インディポップ4ピース、she saidの初となる7インチ。

そのデモCDRにも収録された代表曲"dim shape"とオルタナティヴな感性が光るニューソング"hatred feel"の2曲を収録。

SIDE A - dim shape
SIDE B - hatred feel



-レーベルインフォ-
シーセッドは京都で活動する4人組のロック・バンドである。ヴォーカル・ギターとギタリストに女性、リズム隊の2人は男性からなっている。まだ10代のメンバーもいるという編成は以下のとおり。

佐合志保(ギター/ヴォーカル)
愛須理保子(ギター/コーラス)
森岡誠也(ベース)
オジマカイチ(ドラム)

4人はいずれも大学生。過去にくるりやキセル、Limited Express (has gone?)などを輩出したことで知られる、立命館大学の軽音サークル、ロック・コミューンが母体となっている。結成は2013年と日は浅いながら、京都屈指のマンスリー・フロア・ライヴ、感染LIVE、ニュー・ハウスの京都公演、ベッド主宰による来来来チームの来京イベントなど、幾つもの注目イベントへと出演。さらに、自主制作デモCDRを発表する傍ら、マイルズ・アパート・レコーズからリリースされたカセット・コンピ『クリスマス・スモール・ギフト vol.2』に楽曲を提供。インディ・シーンにおいて、着実にその存在感を高めていっている。

この7インチは、バンドにとって初となるアナログ盤。まずAサイドに収録された"ディム・シェイプ"は、かねてからのレパートリーであり、披露される度に多くのリスナーの耳を奪ってきた名曲。イントロは2本のギターから。静かなアルペジオが重なり、徐々に徐々に温度を上げてから、ゆっくりと柔らかくも力強いドラムが入ってくる。そして、曲が始まり約50秒を経てようやく歌メロディが現れる。澄んだ青みを持った女性ヴォーカルの歌声に、長音の多い譜割りがばっちりとはまっている。ソングライティングもアンサンブルも一聴シンプルな構成ながら、こまかな変化を重ねることで、とてつもなく繊細にエモーションを高めていく。BPM120とギター・ロックのなかでは遅めのテンポで、しっかりとグルーヴを出しつつ、屈指のキラー・チューンでもあるという、実はなかなかやれるバンドが少ないラインを、あっさりとものとしたこの曲は、やはり初期のシーセッドの代表曲となるだろう。

そして、Bサイドは、バラッドの"ヘイトリッド・フィール"を収録。ゆったりとしたビートのもと、鈍い色のディストーション・ギターが、ひりひりとした"嫌悪"を軋ませている。佐合の歌声の青みもいっそう濃い。不穏さを増していく世界を反映してか、今インディ・シーンにおいて、行き場のなさを尖りへと変える音楽、すなわちオルタナティヴな気運が強まりつつある。海の向こうを見ると、イギリスにはサヴェージズがいる。オーストラリアにはコートニー・バーネットがいる。そして、ここ日本にはシーセッドがいるのだ。
型番 Second Royal (JPN)
在庫状況 SOLD OUT
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