LUNG DART / A.I.L.D.S.O.H+ (CD)

大スイセン!ゴスペルのコーラス、柔らかな電子音とアンビエント。ロンドンを拠点に活動する注目の2人組、LUNG DARTの日本デビュー盤。

LUNG DARTは2015年に最初のEPを発表したばかりの若い2人組。ピアノをはじめとした楽器が香るように奏でられ、アンビエントなモヤがひろがり、ゴスペルのように豊かなコーラスが響き、そしてフィールドレコーディング音が心地よく同居し、メランコリックでいて美しいその音に魅了された途端に曲はあっさりと終わってしまう。聴き終わったあとの余韻は、それはそれは夢のようなもので、そんな儚さが魅力のユニットである。

音楽の影響はアンビエントの巨星William Basinskiや、US民俗音楽の第一人者Alan Lomax、ほかにもArthur Russell、Bjork、Lonnie Holley、Scott Walkerなどにあるよう。2人の交流はあらゆるYouTubeの動画共有にはじまり (それはAlan Lomaxのアーカイヴから、"音フェチ動画"として知られるASMRビデオにまで及ぶ)、生活のための仕事は同じ派遣の職場に合わせて、そしてその日々の音をラップトップのマイクやiPhoneに録音して作品につなげるという生活をしている。

2人はふだん気にもとめない音に注目していて、その組み合わせから日常の美しさを浮き彫りにさせる。たとえば午前4時にウェンブリー・スタジアムの底で響く音、クリケット競技場で酒をあおる風景、レスターシャー州からとどく風、家具を引きずる人、壊れた洗濯機、うがいなど。制作は寝室かリビングでおこなう。洗濯機が動いていても、同居人の出入りがあっても、外で車のサイレンが鳴っていても気にせず、磨かれた音よりもその場所、その空気ありのままを好む。

結果生まれるのは日常の続きのような、夢の出口のような、宙に浮かぶユニークな音楽。テクノからアンビエントに変わりつつある電子音楽の気分、鋭いエクスペリメンタルの感覚、ちょっと聴いてみたいソウルやゴスペルにも繋がっていておもしろい。聴いてください。

デビューEPののちの2016年に、LUNG DARTはPRAH Recordingsから1stミニ・アルバム『As I Lay Drying』をリリース。2017年にはデジタルEP『Some Other Hunger』を発表した。今回はInpartmaint内にあたらしく生まれたレーベル"Scent"より、その2枚にボーナストラックを収録したCDがリリースされる。

Track List:
01. Healthy Functional Tissue
02. Totem
03. Please Font Worry
04. One Day You Just Stop
05. Wrung Out
06. Reverse 1 (A Whim)
07. Caliope
08. Tuvalu
09. People Die, Things Last Forever
10. Squeeze
11. Hey
12. Camberwell Then
13. In The Sink
14. Cold Tea Syndrome
15. Feedback
16. A Face
17. Sap
18. Chung
19. Lotion
20. Halah (Mazzy Star Cover)
21. Thinking About Rilke On The N63







型番 Scent (JPN)
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