黒電話666 / Accumulation (CDEP)

東京を拠点に活動する、オリジナルハーシュサウンド追求者にして電気音響過激派「黒電話666」のファースト公式作品。

神経質な電子音楽然とした立ち上がりから徐々に聴取者を責め上げる"BLAZE"、豪放なエネルギーが可聴域を抹殺する"OXD"の2曲に加え、ENA (Samurai Horo)、KYOKA (raster-noton)の2者による先鋭的かつドープな黒電話ノイズ再構築リミックスも収録。

Track List:
1. BLAZE
2. O X D
3. BLAZE (ENA REMIX)
4. O X D (KYOKA REMIX)





-レーベルインフォ-
東京を拠点に、主にライブシーンにおいてその実力を轟かせて来た、オリジナルハーシュサウンド追求者にして電気音響過激派「黒電話666」の満を持しての1st 公式作品。

神経質な電子音楽然とした立ち上がりから徐々に聴取者を責め上げる"BLAZE"、豪放なエネルギーが可聴域を抹殺する"OXD"、この2曲があれば、なぜ黒電話666があらゆるジャンルと国を超えリスナーを震撼させ得るのかについて感付くのには充分だ。

「黒電話666」という21世紀の苛烈電子音楽を代表するユニットが蓄積(Accumlation)してきた漆黒が世界中のスピーカーから決壊する時が来た。

さらにCDのみフィジカル特典として豪華リミキサー陣を招致。ENA (Samurai Horo)、KYOKA (raster-noton)による、この二者でしか作り得ない先鋭的かつドープな黒電話ノイズ再構築音源を収録。マスタリングは、にせんねんもんだい・空間現代・伊東篤宏等のレコーディング/マスタリングを手がけるnoguchi taoruが担当。

-BIO-
東京を拠点にオリジナルハーシュサウンドを追求する電気音響過激派。

黒電話と多数のエフェクトペダルを用いる特異なライブスタイルがトレードマーク。

ハーシュノイズのダイナミズムに音楽的展開を適用させることで「ノイズを<演奏>すること」を明確に表現。猛烈 なライブ/現場主義で培われた経験値と技術により生み出される強靭・堅牢・獰猛なサウンドは、ノイズマナーに 則りながらもエクストリームなエレクトロニック・ミュージックの今日的展開を望ませ、各方面の注目を集めている。

王道といえる過剰な音密度に加え、サイケと対峙する無骨な硬質感と、ダブにも親和する重量感ある音圧が極めて特徴的。

また出演イベントはライブハウス/クラブ /ギャラリー等場所を選ばず、ジャンルもノイズ /ハードコア/テクノ/エレクトロニカとまさにボーダーレスで、その活動はノイズと多種ジャンルとを繋げるクロスオーヴァーな存在である。

2001年始動後、現在に至るまでライブを中心に精力的な活動を継続。

東京の様々なアンダーグラウンドアーティストと親交を深め、2007-2012の5年間は電音楽イベント「Discord Proving Ground」を企画・運営。

招致したアーティストはTujiko Noriko、いちろう (ex.ゆらゆら帝国)、NUMB、AGATA (Melt-Banana)、足立智美、MARUOSA、PAINJERK、山川冬樹、KYOKA、T.美川 (非常階段)、空間現代、伊東篤宏等多数。

圧倒的なライブパフォーマンスが国際的な噂と熱い支持を受け、正規音源を待たずして2012年には韓国ツアー、 2013年には現地からの正式招待によりUK〜フランス〜スイスのユ−ロツアーを敢行、ツアー中においては大友 良英、ENDON、Oren Ambarchi、Mark Fell、Jello Biafra (ex.Dead Kennedys)等と共演。

2014-2015年にかけてはMATMOS、Russell Haswell、Bastard Noise、Sickness、Dick El Demasiado、TM404等 海外勢との国内共演やDommune配信、Red Bull Music Academy Tokyo、2.5D配信、秩父4Dに出演。

その他近年の共演者に宇川直宏、Melt-Banana、DJ NOBU、Aoki Takamasa、灰野敬二等。

-コメント-
『黒電話666の何がいいって、速いし、音の粒立ちもいいし、周波数高めだし、本物の黒電話使ってるし、 ライブもいいし、家で爆音で聴いててもずっと心地いいし、いい奴だし、メルトバナナとしての好みな感じが満載だ!』 アガタ from MELT-BANANA

『黒電話さん、音楽は煩く賑やかな感じなんですね〜 ギャップが怖い!』kohei matsunaga(NHK yx Koyxen)

『黒電話666の新作は素晴らしい!! 最高に狂っていて、さらに超「異端」だ!!!』Eric Wood(BASTARD NOISE)

『今、夜の東京で最も消費されているハーシュノイズアーティスト──黒電話666。 ハーシュノイズの現行型が存在するのかどうかも解らないひとが大半だと思うので是非聴いてみて欲しい。』LOSSANGELS(ENDON)

『「ダイアル666を廻せ」
21世紀に突入した2001年に活動を開始し、近年、都内を中心に更なる活発な活動を継続している、黒電話666の初の単独CD作「Accumulation」が、15年目という節目にして満を持しての発売となる。ミニ・アルバム的な尺であるが、こいつは強力なブツだ。シャープでキレの良いザラついた電子ノイズと繊細に練られ鏤められた構成のバランス感覚は、数多のライヴ活動で場数を踏んで鍛え磨かれて来た黒電話666ならではの絶妙さと言って良いであろう。 聞き手を構えさせる事無く、スポーティといっても差し支えない今日的な感覚で一気に駆け抜ける爽快感もある。又、それは黒電話666が様々な音楽的バックグラウンドを咀嚼して、血肉としている証左でもあろう。リミキサー陣として名を連ねる、KyokaやENAを起用したセンスからもそれは伺える。更に述べるのであれば、ネクスト・ステップへの期待も既に感じさせる。黒電話666が手中にしている高いポテンシャルと、本人が見据えているであろうその先を旨く照らし出したマスタリングの巧みさもそれを支えている。
黒電話666自身が意識しているのかは知らされていないが、電話を発明したのは、彼の大発明家、アレクサンダー・グラハム・ベル(1847年スコットランド/エディンバラ出身)であり、音声伝達、通信の技術はここまで遡る。現在、テキサス州ダラスに本拠を置く米国最大手の通信会社であるAT&T社の紀元にまで言及する事も可能だ。その応用は軍事技術や今日日のコンピューター及び端末にまで接続する。我々が時々使う電気工学/音響工学/振動/ 音圧を表す際に用いる単位、デシベル(db)の「ベル」はそこに由来しているのは言うまでもない。1曲目の「Blaze」では、原始的な信号がネットワークを介して徐々に浸食して拡散していく、そんなヴァイラス的なプロセスまでも想起させてくれる。2曲目「OXD」においては、エレクトロニカへの偏愛や昨今の再解釈されたインダストリアル・リヴァイバルとの同時代的共振を節々に垣間みせながら、縦横無尽に駆け巡る電子ノイズの飛沫とヴォイスが一気に加速し沸点に達する。それはまさに「蓄積」されて来たがごとく決壊する様を見せるが、オーバー・ロード寸前でネットワークの遮断を敢えて試みて再接続している様な節さえある。その狭間で聴けるささくれ立ったアンビエンスも味わい深い。角度を少し変えて述べれば、それは黒電話 666 の引き出しの多さと、彼が手練である事を物語っている。実際に体験してみたライブ演奏においては「箱鳴り」も加わり、ダブにも親和する様なヘヴィネスなプレイも時折散見された。電話は発信機でもあり、受信機でもある。時代の変換と共にそのフォルムは随分と変化して来ているが、日常に根ざした先端のテクノロジーの象徴の一端でもある。その最果てに聴こえて来る受話機を通した絶叫ヴォイスは極めて自然発生的であり、荒ぶる音の素材として完全に融合する事に成功している。特別に改造が施されたレトロで無骨な昭和期の黒い電話機を機材の心臓部に据えている、そしてそのアイコンをプロジェクト名に冠すのもユニークである。本作のリリースを期に更に注目を得るであろう事は間違いない。既にアクセスする先は無限大で有り、交信する術は覚醒された。』 PAINJERK

『「No feedback, no noise」
90年代に、特にここ日本で最も激しい季節を迎えていた「ノイズ」の薫陶を受けた70年代生まれの自分にとって、80年代生まれの若い音楽家たちの現場から再びノイズが立ち現れてきたという現象には新鮮な驚きを覚えた☎なぜなら、僕が10代の終わりに経験したノイズにはまるで音楽の最終形態のような風格が備わっていたし、故にその体験を起点に、ジャンル度外視で現行の音楽を聴き漁りながら音楽史を遡求することが急務となり(Doopeesを介してロネッツを知りフィル・スペクターに辿り着くといった具合に)、その時分にノイズを自身の表現の手段として扱うということは思考停止以外の何物でもないとさえ思い詰めていたほどであったからだ☎だからこそ、それぞれ異なる音楽的背景を持つ若い音楽家たちが集う21世紀の東京の地下に、まるでノイズが憑依しているかのような状況そのものに僕は注目している☎黒電話666はこのような場をオーガナイズしながら15年にわたり演奏活動を継続してきたノイズ音楽家であり、このEP『Accumulation』は黒電話666より提出された、現在“そこ”で起こっている出来事についての最新のレポートだ☎この銀盤から聴こえてくる磨き込まれた音の数々や構成の洗練に意味を求めても無駄だし、それは野暮というものだろう☎各々思いつく限り最良の環境でこの音を楽しめば良いと思う☎本作が[...]dotsmarkからのリリースであるという点にも注目したい☎[...]dotsmarkは、与えられた状況に対して最も効果的な表現手段を選ぶことに躊躇のないユニットAbisyeikahのアルバムや、二人のノイズ奏者を擁し東京の地下に点在する無数のコミュニティー間をサウンドシステムごと移動する(と同時にその移動のための地図の書き換えも戦略的に進めてきた)全方位的バンドENDONのファーストEPをリリースしたレーベルであるからだ☎黒電話666とENDONは2013年に初のヨーロッパツアーを敢行した☎このツアーを支えた各地のオーガナイザーや観客たちによって、彼らは“日本の新しいノイズ”として受け入れられ“発見”されたはずだ☎ノイズを媒介として、既存のジャンルや先達が編み出した技法のハイブリッドを試行し、サウンドとパフォーマンスのアップデートを志向する創作姿勢は、(これは世代に関わらずなのだが)殊に日本の音楽家に多く見られるので面白い☎そして、国内外のノイズ発信源を自在に行き来する音楽家たちの姿が僕の目にはまるでノイズそのもののように映る☎通話状態の二つの受話器を69の形で重ね合わせるとフィードバックノイズが起こることをあなたは知っていますか☎閑話休題☎酷い風邪をひいて寝込んでいたある日、高熱時にすごく怖い映画を観たらどうなるかという実験を真夜中に決行した ☎『呪怨』を観ている時に例の444のシーンで自分のiPhoneもブブブと震え出したものだからとても驚いた☎しかも電話の内容が友人からの心霊写真についての相談だった☎大変脱力した☎もしそれが黒電話666からの着信だったらどんな気持ちがしただろうか☎』アート倉持 (黒パイプ)
型番 […]dotsmark (JPN)
販売価格
1,800円(税込1,980円)
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