東京在住の宅録アーティスト、サイバー・チェリーの10曲入ファーストリリース。
キャッチー＆ドリーミーでありながらも、オルタナティヴな感性が息づく要注目のニューカマー！

「FAKE CALIFORNIA FORCEFIELD」は Cyber Cherry による「最初の」アルバムだが、「1枚目の」アルバムではない。2023年、6ヶ月間の試作のもとに集まった曲で構成された本作は、「序章」や「アルバム・ゼロ」と呼んだほうがしっくりくるかもしれない。若いアーティストが楽曲制作を始め、ソングライターとして自身を形づくっていこうとする探究の過程がよく表れたアルバムだ。

サイバーチェリーは西日本で生まれ育ち、現在は東京在住。日本と海外のポップ・カルチャーから幅広く影響を受けた背景が音楽として表現され、そのジャンルレスな宅録音楽の数々は、力強くドリーミー、キャッチーでもあり、それでもってカオス。デモ音源やお試し曲集と呼ぶにはあまりにも洗練されている音楽の中に、どこからともなく現れた、注目すべき才能が光る。

アルバムの題名には、「模倣から学べ」という Cyber Cherry の初心者としての心得が皮肉とともに込められていると同時に、無限の可能性を秘めたもう一つの世界 ── デヴィッド・リンチが描くハリウッドのような、暗闇と恐怖が渦巻く得体の知れない空想上のアメリカン・ポップ ── が、ルーティン・ワークとビルによって狭められた東京から自分を守る盾のように構築されている。（レーベルインフォ）

Track List:
01. Emotional Exercise (Intro)
02. Cosmo
03. Seven Years
04. Write Me a Letter
05. Grouse
06. Umbrella
07. 2LDK
08. Bones of the Dreams
09. Jewels
10. The Happening