ポストカード特典付き。ジム・オルークがプロデュースを手掛けた、99年の傑作ファーストソロアルバム。
同時期(1999年2月)に発表されたジム・オルークの『ユリイカ』と共に、シカゴ音響派、ポスト・ロックを代表する「歌もの」アルバムとして、日本でも今なお高い人気を誇る、ザ・シー・アンド・ケイクのヴォーカリストでソングライターでもあるサム・プレコップのファースト・ソロ・アルバム。
チャド・テイラー (シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット)、ジョシュ・エイブラムス (タウン・アンド・カントリー)、アーチャー・プルウィット (ザ・シー・アンド・ケイク)、そしてジム・オルークの4人をコア・メンバーに制作。ゲストとして、ジョン・マッケンタイアやロブ・マズレクなども参加。
ザ・シー・アンド・ケイクの作品にも滲み出ていた、ジャズやボサノヴァ、ソウル、アフロ・リズム等のエレメントがより強調され、ジムの素晴らしいホーンやストリングスのアレンジ、ミックスによって、ザ・シー・アンド・ケイクとも異なる、このアルバムならではのオリジナルでサムのヴォーカルが美しいアトモスフェリックなサウンドとなっている。
USインディーやポスト・ロック・ファンは勿論、80年代のネオ・アコースティックやギター・ポップ・ファンから、ソフト・ロックやブラジリアン・ポップのファンまでも虜にした、未だ色褪せない、繊細かつシンプルに響く、奥深きエヴァーグリーンなマスターピース。
ボーナストラック2曲追加の国内盤。歌詞・対訳・解説 (福田教雄・Sweet Dreams Press、柳樂光隆・Jazz The New Chapter) 付き。
Track List:
01. Showrooms
02. The Company
03. Practice Twice
04. A Cloud to the Back
05. Don't Bother
06. Faces and People
07. On Such Favors
08. The Shadow
09. Smaller Rivers
10. So Shy
11. Company - BONUS TRACK
12. Triple Burn - BONUS TRACK
SAM PREKOP:
英ロンドン生まれ、米シカゴ育ちのサム・プレコップは、80年代後半よりShrimp Boatのメンバーとして注目され、1993年のShrimp Boat解散後にThe Sea and Cakeを結成。
1999年にはThe Sea and Cakeの活動と並行し、ジム・オルークのプロデュースによる初のソロ・アルバム『Sam Prekop』をリリース。BR>
2005年にはジムを除く、1stソロ作と同じ録音メンバーによる2ndソロ・アルバム『Who's Your New Professor』を発表する。
初回盤が本人の手描きジャケットのCDであった2010年の『Old Punch Card』以降のソロ作は、モジュラー・シンセサイザーを主体とするインストゥルメンタル・アルバムをリリースしてきており、2015年にはアルバムの前半が映像作家のDavid Harttの同名のヴィデオ・インスタレーション用のスコアとして制作された『The Republic』(Pitchforkの「Overlooked Records 2015」の20枚に選出)を発表している。
Thrill Jockeyからの5枚のソロ・アルバム以外には、2012年に制作・公開された映像作家Tim Suttonによる映画『Pavilion』のスコアを手掛けており、2013年にブルックリンのFactory 25より映画のDVDとアナログ・レコードのサントラ盤が同梱された作品が発表されている。
2017年にはASUNAが主宰する8cm CD専門レーベル「aotoao」の名物コンピレーション・シリーズ『Casiotone Compilation』の第7弾に参加。
2019年にはジョン・マッケンタイアとのコラポ曲「Kreuzung」をポーランドのDon't Sit On My Vinyl!よりリリース(シュテファン・シュナイダーのMapstationとの10インチの限定66枚のスプリット・レコード)している。
2020年1月にはデジタル配信のみでMute Gospel(メンバーの一人Mike BoydはThrill Jockeyのスタッフ)とのスプリットEP(各2曲づつ収録)を発表している。
音楽家としてだけでなく、画家、写真家としても注目されており(2007年にはPRESSPOP INC.よりCD付の初の写真集『PHOTOGRAPHS』を発表している)、過去のThe Sea and Cakeやソロ作は勿論、最新作『Comma』のジャケットに使用されている写真や絵画もサム本人が手掛けている。