19年ぶりに制作活動を再開した宅録作家、ジ・オクトパスがセカンドアルバムをリリース。
ジ・オクトパスの音楽を占める主成分は、「よく知っているようで、どこにも存在しない懐かしさ」だ。
4AD的な耽美を匂わせながら、そこにどうしようもなく張り付くナーロッパ的な追憶。水槽のなかを漂う泡のようなテクスチャーと、水槽を眺める自室から歌われるメロディに橋をかけるようにぶら下がる軟体動物は、さみしそうに喉を震わせる。
このレコードに針を落とした時、Atlas SoundやThe Microphonesという頭に浮かんだ固有名が、ジ・オクトパスと名付けられた大洋へとほどけながら流れ去っていく場面に立ち会うだろう。
クリアケースのなかに思い出を並べては眺め続けるオクトパスの無邪気さは、どこまでもパーソナルであるからこそ、どこまでも広い。そして彼が彼であるままに広いその大洋は、リスナーたちの心の柔らかいところで満ち引きを繰り返す潮目と、ひっそりと合流するのを待っている。(レーベルインフォ)
LP/CDとも、以下の付属品が封入されています。
・『めまいのなおしかた』DLコード
・水走幽雨によるライナーノーツ『タコは天使にはなれない』
・歌詞カード
・タコマグネット
・ステッカー
Track List:
01. 栗の花の季節
02. 砂の礼拝堂
03. レプリカ
04. 放っておいたら消えちゃう日
05. めまいのなおしかた
06. 空気の底
07. よみち
08. アルマンドスーベニア
09. 庭園
10. アリスの夜
11. ひとりごと
12. てんきあめ
13. 水槽
14. あとがき
[ジ・オクトパス Biography]
1987年生まれの宅録作家。2021年にツーピースロックバンド、Zamboa(ex.Klan Aileen)が主宰する〈Jolt! Recordings〉から、2007年に録音された作品『Octopus Tapes』と『半夏生』をリリース。その後、19年ぶりに制作活動を再開し、2026年に〈造園計画〉より2nd album『めまいのなおしかた』をリリース。インディー〜オルタナティブのテイストを基調としながらも、フラメンコギターや微細なサウンドテクスチャーによって、宅録的な変態を遂げた独特の音楽性を持つ。